輸血拒否についての情報・ご考察 提供のお願い

背景

多くのマスメディアに報じられた通り、当弁護団は2023年2月27日に厚生労働省に対して「エホバの証人」内で今も行われている児童虐待の深刻な可能性に関して報告を行いました(報道に関してはこちらをご覧ください)。その後、同年3月10日に加藤厚生労働大臣が「エホバの証人」に対して「輸血拒否の状況を含めた児童虐待の調査研究を進める」と発言し、今後の調査がなされることとなりました(報道はこちら)。

これら一連の動きは、主にエホバの証人という宗教団体の輸血拒否の強制を含む児童虐待の疑いに焦点を当てたものです(エホバの証人の輸血拒否に関する問題に関しては、詳しくはこちらを御覧ください)。こうした「宗教上の理由による輸血拒否がもたらす実際の治療・医療体制への影響」は、これまで児童であると成年であるとを問わず信頼できるデータ蓄積がなされてこなかった事が各所で指摘されています。また、現在では「輸血拒否を経て死亡に至ったケースでも報道はされない」運用になっているとの指摘をする報道関係者もおり、実際に、輸血拒否後の死亡事例についてのニュース報道は2000年以降の23年間で確認できるだけでも2件と、不自然なほどに少ない件数となっており相当規模の暗数が存在する極めて高い蓋然性が存在します。

これを受けて当弁護団では、
①エホバの証人の輸血拒否(特に児童に関わるものではあるがこれに限らない)に関してご経験のある医師の先生方、及び、症例経験が存在しなくともこのテーマについてのご考察をお伝えくださる医師の先生方
②現役信者・元信者・その他関係者の方々
これら2つのグループの方々に「輸血拒否についての情報」の提供を広く求め、ご依頼することと致しました。

当弁護団設立の経緯・目的についてはこちらをご覧ください。

1.医師の皆様へ:エホバの証人の輸血拒否事案の情報提供のお願い
2.信者・元信者・その他関係者の皆様へ:情報提供のお願い

1 医師の先生方へのお願い
①医師の先生方でエホバの証人の輸血拒否事案を担当し、「輸血をすれば助けられたのに患者が輸血拒否により救命に至らなかった又は輸血により回避できた重大な後遺障害が残存した」「児童の保護者が輸血拒否をした」「宗教的理由による輸血拒否のために治療に難渋した・医療資源に過大な負担を強いられた」或いはこれらに類するご経験をお持ちの先生方、及び、②これらの医療現場での実際の事例やこうした事態が起こる可能性について医学的見地、特に臨床現場の見地から危惧感・疑問点・提案すべき点についてのご意見を有しておられる医師の先生方にぜひご協力願えないでしょうか。

2 一般の方へのお願い
同時に、現役信者・元信者・その他関係者の皆様でご自身(或いはご自身の実際に見聞きした)体験について情報提供をいただける方はいらっしゃらないでしょうか(具体的事例をご存知でなくても、輸血拒否カードを所持していた方はアンケートにはご回答いただけます)。

3 わたしたち弁護団は、こうしたアンケート調査の意義は「救命」や「臨床医師の負担軽減」、さらには「宗教的理由による輸血拒否に対する医学的・法律学的視点からの議論の発展」等の観点から極めて重要なものであると信じております。少しでも輸血拒否で亡くなる方々・救えるはずだったのに救えなかった命を減らしたいと強く願っております。どうぞ私達の調査にご協力をいただけますようお願い申し上げます。

※ご協力いただける場合、このページ一番下に設置した「青い四角」部分を押していただき、アンケートフォームまでお進みください。

調査のフロー

当方で想定する調査のフローは以下の通りです。

①アンケートにご記入ください(ほぼ自由記述の形式になっております)。
②輸血拒否事例について具体的情報をお持ちの場合で、かつ、ご承諾いただける場合には、当方から直接のご連絡をさせていただき、詳細についてのさらなる情報提供を頂きたいと希望しております。
③上記「②」の場合のご連絡・情報のご提供は、情報をご提供くださる先生のご要望に従いつつ、以下のような方法を例として考えております。
・ZOOMや電話、状況により直接面談での「聞き取り」の方法
・Eメール等を介しての「文章」によるやり取り

・可能な場合には、上記2つの併用

守秘義務

・いただいた情報は、高度の守秘義務に沿って取り扱います。
・ご承諾頂いた場合には、個人情報を除き、政治・行政機関への報告・学術研究に利用させていただくことがございますが、その際には必ず事前の承諾確認を実施いたします。

アンケート

医師の方↓ 現役信者・元信者の方↓

本調査は終了しました。

本調査は終了しました。